今日はリナ＆アミと今年初めてホンダに行ってきました。
目的は昨日発売されたオデッセイ・ハイブリッド（RC4）に試乗すること。

じっくり乗ってきたので、そのインプレッションをお届けします。
※個人の感想なので読んで気分を害された方はごめんなさい。

まずはじめに、自分が今乗っている車はオデッセイ アブソルートRC1の最初期型です。
そして購入から1年後に足回りをメーカー純正改善キットに交換し、そこから1年以上乗っています。

なので、RC1のガソリン車の最初期型とマイナーチェンジ後、さらに今回のハイブリッドとオーナー視点で詳しく解説できると思っています。
これからオデッセイの購入を考えている方に参考にしてもらえればうれしいです。
今回試乗したのはオデッセイ・ハイブリッド アブソルートEXのホワイトです。

さて、最初からまず結論です。

『オデッセイ・ハイブリッドはとても良くできた車です。ただし現行ガソリン車オーナーが買い替えるほどではありません。』

では、その詳細をオーナー視点でインプレッションしていきます。

●外観（エクステリア）

今回追加されたハイブリッドは、初期型オーナーとしてはとてもうれしいことに外観の違いがほとんどありません。
ハイブリッドのエンブレムがフロントフェンダーとリアゲートにつき、ホイールデザインが変わったくらいです。
オーナーでなければ気付かないレベルです。
ちなみにホイールはオプションでも17インチまでしか選べません。
でもデザインが良く、力強さがあり個人的に好きなホイールです。

●内装（インテリア）

こちらもほとんど同じです。
違いはメーターくらい。
あとはバッテリーを積んだ分、一列目シート下のスペースがないくらいです。
今回試乗したグレードは運転席に純正の大型アームレストとセンターコンソールがついていました。
大型アームレストは後付けできないのでちょっと羨ましいです。
コンソールは今回後付けオプションでガソリン車もつけられます。
自分はもう新型ヴェルファイア純正のセンターコンソールをつけてしまっているので必要ないです。
容量は写真で見るより大きく実用的でしたが、ドリンクホルダーはつかないので新型ヴェルファイア純正のセンターコンソールのほうが使い勝手も容量も勝ってます。
残念だと思った点は、ハイブリッドはアブソルートでもパドルシフトがありません。
オデッセイなのにそりゃ無いよ、ホンダさん。

●燃費

当たり前ですがハイブリッドの圧勝です。
しかもダブルスコア・・・。
ガソリン車は5キロ程度の通勤だとこの時期リッター6～7くらいなのですが、同じ乗り方をしてリッター14キロでした。
ちょうど倍くらいです。
おとなしく乗れば20超えます。
ここに価値がある車なので当然といえば当然ですが、素晴らしいです。

さて、ここからは肝心かなめの走りについてのインプレッションです。

●乗り心地

きっと気になってる方が多いと思うこの項目。
ズバリ改善キットを組んである車や現行タイプと大きく変わりません。
17インチなのでこんなもんかなと思います。
確かに3列目はよりマイルドになっていますが、良い意味でオデッセイです。
バッテリーが低い位置に搭載されているのでコーナーでもロールは最小限で安定しています。
人によっては硬いと思うかもしれませんが、ほとんどの人が許容範囲内でしょう。
角が取れた硬さで心地よいです。
おろしたての新車だったので1年乗ればさらにしなやかで良い足になると思います。

●加速

個人的にとても気になっていた加速性能はというと、たぶん電力を余分に使わないような設定になっているため、停止からアクセル踏みはじめて速度がのるまでは予想していたよりもずっと穏やかでした。
はっきり言ってガソリン車のほうが全然軽やかです。
これが強烈に良かったら買い替えを真剣に考えたかもしれません。
深く踏み込むとモーターならではのトルクが立ち上がり猛然と加速し始めます。
このときはガソリン車より明らかに速く、CVTの回転の乖離の少なく気持ちよいですが、非日常なので日常的な発進加速はガソリン車のほうが気持ちいいです。
今回の試乗で一番拍子抜けした点です。
※追記・・・パワーを確かめるためEconスイッチは切って走りました。

●静粛性

これも個人的に凄く期待していた項目です。
ですがガソリン車と大して変わりませんでした。
というのも、ガソリン車の2.4リッターエンジンは低速トルクが豊富で、そっとアクセルを踏んでもするすると加速するので回転数が低く静かなのです。
当然ハイブリッドのほうが少し静かですが、個人的に嫌いなモーターからの音はそれなりに聞こえます。
騒音対策もロードノイズなどハイブリッド専用で相当違うのかなと思ってましたが、これも同じでガソリン車と同等でした。
ハイブリッドもアクセルを深く踏み込んだ時はそれなりにエンジンが唸り、その音はガソリン車のほうが明らかに良いです。

●ステアリングフィール

これは相変わらず素晴らしいです。
ただ、ガソリン車とは若干味付けが違いました。
もともとアブソルートのステアリングはそれなりの重さがあり、それが重厚感やスポーティーさにつながっていて良いのですが、意外なことにさらに重厚感が増してました。
実際に重いです。
おそらくリアを安定させて直進安定性が上がったのも関係してると思いますが、日本車ではあまり見かけない設定です。
個人的には大好きですが、女性は試乗必須だと思います。

●ブレーキングフィール

ガソリン車はもうただただ素晴らしい絶品のフィーリングでしたが、ハイブリッドはやはり回生ブレーキなのでガソリン車と同じフィーリングではありません。
スポンジーでふわふわした感触です。
ガソリン車とは全くの別物ですが、ガソリン車が素晴らしすぎるのでガッカリするだけで、他の日本車と比べたら全然ましです。
不自然に途中でタッチが変わることもなく、コントロールしやすいのですぐになれると思います。
ただ個人的にはスポーティーに走ろうという気にはならないフィーリングでした。

●総合評価

ガソリン車オーナーとしての総合評価は冒頭で書いた通り乗り換えるほどの魅力は感じませんでした。
それはやっぱりオデッセイは、特にアブソルートは走りが重要だからです。
走りがガソリン車より明らかに良ければ買い替えモードに入るところだったのですが、飛び抜けて良くなったのが燃費のみで、それ以外は同等もしくは劣る感想だったので、現行オーナーとしては嬉しいような悲しいような複雑な気持ちです。

ただ、今後オデッセイを購入する方にとっては選べる選択肢が増えるのでとても良いことだと思います。
15万キロ乗りつぶすつもりで買うならランニングコストでハイブリッドが有利になります。
オデッセイをゆったりと経済的に乗りたい方は迷わずハイブリッドかなとも思います。
逆にオデッセイの走りに期待している方には絶対にガソリン車をお勧めします。
それくらい違います。
コーナリング性能はそれほど変わりませんが、加速などの動きの軽快感やリニアで正確なブレーキングフィールは圧倒的にガソリン車に軍配が上がります。

どちらも良い車で、荷室を含め使い勝手は同じなので目的や好みに合わせてお選びください。

気になっている点がある方はコメント欄に入れてもらえればわかる範囲でお答えします。
まとまりが無い長文になってしまいましたが、参考にしてもらえると嬉しいです。