9月にホンダ ステップワゴン(HONDA STEP WGN)がマイナーチェンジをおこない、デザインが大幅に変わってハイブリッドが追加されるようですね(^^)

そんなマイナーチェンジ直前のステップワゴンですが、実は先頃長期にわたって乗っていたのでインプレッションをお届けします。

何故長期にわたって乗っていたかというと、実はMyオデッセイが一時停止無視の爺さんに横から突っ込まれました・・・。
しかも時期がゴールデンウイークを挟んだため、ゴールデンウイーク含むその前後で半月以上にわたって『ステップワゴン スパーダ(STEP WGN SPADA)・Cool Spirit Honda SENSING(8人乗り)』に乗っていたわけです。

さて、このステップワゴン、発売直後にも試乗させてもらって、その完成度の高さをインプレッション(こちらを参照)したのですが、今回は長距離含め実生活でガンガン使っていたので、より参考にしてもらえると思います。

■走りについて

まずはステップワゴンの最大の特徴である1.5L VTEC TURBO採用のダウンサイジングターボですが、本当に印象が良いエンジンです。
まるでターボラグを感じることも無く、軽快にスタートし加速します。
本当に車が軽く感じ、ミニバンを運転していることを忘れるくらいです。

そして高速道路に入って加速する際も、CVTの制御がオデッセイよりもダイレクト感があり、ステップATのような加速感があります。
CVTにありがちなラバーフィール(回転が先行する感じ)が無く、軽快に吹け上がります。

このエンジンとミッションの組み合わせはとても印象が良いです。
ただし、絶対的なパワーは約1,700kgのボディーに対して150psと低いので、大人数乗車で富士のようなずっと登り勾配が続く道では頭打ち感が出てしまいます。
町乗りでは全く不満無いですけどね。

コーナリングに関しては重心がとても低いので、外観から想像するより遥かに軽快にキビキビと向きを変えます。
またロールスピードも適度に抑えられていて気持ちの良いコーナリングが可能です。
これだけ縦長なボディーなので、この身のこなしは驚異的だと思います。

またホンダ車はほとんどそうなのですが、ブレーキの前後バランスが凄く良いので、安心して運転できます。
少し強めに踏んでも、車体全体がググッと沈み込むように減速するので、前にダイブする感覚が無くとても良いです。

ステアリングフィールも軽いですが路面の状態がわかるし、切った時の感覚もリニアでフィットやジェイドより断然良かったです。
フィットやジェイドは切り始めが唐突で、いかにも電動パワステですといった感じが馴染めません。
フィットも初期型よりだいぶ良くなっているのですが、もう一歩頑張って欲しいですね。

乗り心地は硬めですが、RC1オデッセイの初期型と比べたらとても普通です。
改善キットを組んだオデッセイより若干快適なくらいです。

■快適性について

RC1オデッセイと比べたらクラスが違うので酷ですが、静粛性はやはり落ちます。
でも不快ではないので普通と言ったところでしょうか。
他のミニバンと大して変わらないと思います。

シートは小ぶりで長距離ではちょっと疲れますが、町乗り程度では硬さも適度で不満はありません。
アップライトながらも自然なドライビングポジションが取れるので、運転しやすいです。
3列目の分割床下収納は良いですね!オデッセイでもこの機能が欲しかったです。
2列目がベンチシートだと、全部倒して部屋のようになるので子供たちは喜んでました(^^)

車体サイズは幅が170cmを切る5ナンバーサイズだけあって、駐車場や狭い道でも苦労しないです。

わくわくゲートに関しては、実用的かどうかは半月使っていてもわかりませんでしたが、子供が喜んで出入りしていたことは確かです(笑)
これだけでもファミリーカーとしてあっても良い機能なのは確かですね。

室内の小物入れなどは豊富にあり、これで困る人はいないのでは?というレベルです。

唯一にして一番の不満はドライビングポジションをどう工夫しても、隠れて見えないメーターの配置です。
覗き込まないと見えないので本当に不満だし危険です。
背の大きい人は良いのかもしれませんが、小柄な人や女性では見えないと思います。

■Honda SENSING(ホンダ センシング)について

ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)の加減速のマナーは運転の下手な人レベルで、結構急加速&急減速ですが、無いよりはあった方が絶対に良いです。
高速道路での疲労感は有りと無しでは雲泥の差が出ます。
ただ下り坂ではセットした速度を無視してひたすら速度が上がっていきました。
オデッセイのただのクルーズコントロールではそんなことは無いので、ちょっと戸惑いました。
速度設定しててもこれじゃ捕まっちゃうしね・・・。

LKAS(車線維持支援システム)と路外逸脱制御機能は違いが良くわかりませんが、微妙です。
最初は面白いのでONにしてるのですが、妙に左に寄りたがる制御でそのままだと左側の車線を踏むことが多かったです。
そして車線を踏むと警告が出るんですよね。
自分で近付いて行って自分で警告する。まるで乗り突っ込み状態です・・・。
数日経ってからはずっとOFFにしてました。
もっと成熟されるまで使う気にはならないですね。

先行者発信のお知らせ機能は良いですね。
これはMyオデッセイにも欲しいです。
信号待ちで家族と話してる時とか本当に助かります。

標識認識機能も実用的で良いですね。
今走ってる道は何キロ制限だっけか?と思った時にすぐに確認できるのはありがたいです。

そんな感じで、まだまだ発展途上の機能ですが、無いよりはあった方が絶対に良い機能であることは間違いないです。

■スタイリングについて

どうも評判が思わしくなく、今回のマイナーチェンジで大幅にゴツくなってしまいますが、自分はマイナーチェンジ前の優しく親しみのあるデザインが好きです。
今の顔も残してくれると良いのですが。。。

■質感について

エクステリアの質感はホイールデザインも含め良いと思います。
インテリアの質感はちょっとプラスチッキーでもう少し上げてもらえると、毎日乗っても飽きが来なくなるような気がします。
RC1オデッセイのインテリアが凄く好きなので、対照的な角ばったデザインが馴染めないのもあるかも知れません。

■まとめ

一番印象に残っているのはダウンサイジングターボの出来の良さと、身のこなしの軽快感です。
このクラスのミニバンでファミリーユースで困ることはまず無いので、そこにプラスして毎日ストレスなく運転できる、もっと言えば運転していて楽しいと言えるミニバン。
そんな車が欲しい人には自信をもってお勧めできます。
間違いなく本当に良い車です。

マイナーチェンジでRC1オデッセイと同じタイプのハイブリッド搭載車が出ますが、燃費はオデッセイハイブリッドでも証明されている通り驚異的なので、大ヒットしてもおかしくないと思います。(オデッセイハイブリッドのインプレッションはこちらを参照)
ダウンサイジングターボとハイブリッドの乗り味の違いも気になるので、発売されたら試乗してインプレッションを書きたいですね。

 






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